「ECサイトを作るぞ!」
と決めたら、やはり費用が気になりますよね。ECサイトには複数の作成方法があり、それぞれ特徴とともに費用相場も変わります。
そして、コストだけで選ぶと機能面で不足または余剰が発生し、予算がムダになってしまいます。事業規模や将来の展開も考慮しなければなりません。
本記事ではECサイト作成にかかる費用相場を、作成方法別に解説していきます。大まかではありますが、費用感を掴むための参考にどうぞ。
作成方法別!ECサイト作成の費用目安
というわけで、さっそくECサイトの作成費用を方法別に見ていきましょう。
①ECモール
多数のショップが1つの大きなサイトに集まった形態をECモールといいます。すでに完成しているプラットフォームを使うので、比較的低コストではじめられます。
代表的なサービスの例は以下のとおり。
・楽天市場
1年契約では初期費用294,000円~。3ヶ月契約では初期費用179,400円。開店後はシステム利用料やポイント原資が毎月発生。
・Amazon
初期費用は無料。開店後、小口出品だと成約ごとに販売手数料+100円、大口出品だと成約ごとの販売手数料と毎月の固定費4,900円がかかる。
・Yahoo!ショッピング
初期費用、毎月の固定費、売上ロイヤリティが無料。成約ごとにポイント原資やキャンペーン原資等が発生。
・Wowma!
出店にかかる初期費用は無料。開店後は利用料、販売手数料、ポイント原資が毎月発生。
②自社EC
ECモールへ出店するのではなく、自社独自のECサイトを作る方法もあります。大手だとユニクロやヨドバシなどが挙げられますね。
自社ECの構築方法は、主に以下の4種類。それぞれの特徴や費用感を見ていきましょう。
②-1:ASP
ASP(Application Service Provider)とは、ネットのクラウド上で動くソフトウェアのこと。
ソフトをインストールすることなく、Webブラウザ内でECサイトを作成できる手軽さが魅力です。
【メリット】
・リーズナブル
・開発期間が短い
・別途サーバー契約等の必要がない
・バージョンアップの手間がかからない
・オシャレなテンプレートが揃っている
【デメリット】
・カスタマイズ性に乏しい(最近ではこの点をクリアしたサービスも出てきている)
・システムトラブルへの対応はベンダー次第
*ASPの例:BASE、MakeShop、Shopify
【費用相場】
無料~100万円
②-2:オープンソース
オープンソースは、ソースコードが無償公開されているECサイト構築システムのこと。
サーバー代等が別途必要ですが、構築システム自体は無料で利用できるのが最大の魅力です。
【メリット】
・無料で使える
・拡張機能も無料
・カスタマイズの自由度が高い
【デメリット】
・開発者のサポートがない
・脆弱性も公開されているためセキュリティリスクがある
*オープンソースの例:EC-CUBE、Magento、WordPress
②-3:パッケージ
パッケージは市販のECサイト構築システムを指します。オンプレミスとも。
サイト作成に必要な機能が最初から揃っていて、機能性・拡張性に優れているのが特徴です。
【メリット】
・必要な機能が初期段階で揃っている
・公式のサポートが充実している
・カスタマイズも柔軟にできる
【デメリット】
・導入費用がかさむ
・バージョンアップ費用も必要になる
*パッケージの例:w2Commerce、ecbeing、EC-Orange、SI Web Shopping
【費用相場】
数十万円~数百万円
②-4:フルスクラッチ
ここまで挙げてきたシステムを使わず、完全新規でオリジナルのECサイトを構築する方法がフルスクラッチです。
【メリット】
・開発の制約がなくなり、希望通りのサイトを製作可能
【デメリット】
・費用、時間ともに膨大
【費用相場】
数千万円~
ECサイト作成を外注すると、その費用もかかる
ECサイトの制作は、外注することも多いでしょう。その場合、当然ですが外注費がかかります。
費用は依頼する業務やサイトの規模次第。たとえば……
・コンセプト設計:数万~数十万円
・ワイヤーフレーム作成:数万~十数万円
・TOPページデザイン:数万~数十万円
・SEO対策:数十万円
・コーディング:数万~数十万円
かなりバラツキがあるので、自社が求める要件を明確にした上で予算を出しましょう。
ECサイトの作成方法で費用ばかり気にするのは危険!
結局どの作成方法を選ぶのか?自社が割ける予算も重要な基準になりますが、かかる費用ばかり気にするのは禁物です。
ここで考えてほしいのは、サイトの売上規模。だいたいの指標としては以下の通り。
・年商1億円以下:ECモール、ASP
・年商1億~数十億:オープンソース、パッケージ
・年商数十億以上:フルスクラッチ
事業規模の拡大とともに、使うシステムを変えるのも良いでしょう。なおECモールは、年商1億円以上の企業も販路拡大のために利用している場合が多いです。
まとめ
今回はECサイト作成にかかる費用相場を、方法別に紹介してきました。
独自機能・多機能を求めると、やはり費用は増加します。場合によってはかなりの出費になりますから、費用をムダにしないためにも自社に必要な要件をまず明確にしましょう。
大まかにでも、本記事で費用感を把握していただけたなら幸いです。
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